好きを活かして

好きなことや得意なことをしている時、皆さんはどんな気持ちでいますか?私は野球が好きで野球をしている時は日頃のことを忘れて夢中に楽しんでいるような気がします。また、この年になってもどうにかして上手くなろうと自主練に励んでいます(笑)

逆に嫌いなことや苦手なことをしている時はどうでしょう?私の場合は走るのが遅いため、ダッシュやマラソン、ランニングは今でも「うわあ」となってしまいます。

保育園にいると子どもも大人も含めて一人ひとり様々な個性を持っており、様々な個性の中で生活をしていることに気づかされます。大人になって社会に出ると、学校と違い同年齢の人だけで仕事をすることはほとんどなく、異年齢でもしかすると国籍も違う集団の中で自己を発揮し、時には協力していくことが求められていきます。

好きなことや得意なことをしている人を見ていると大抵の人は楽しそうに生き生きとしているように見えます。そして、周りの人もその姿を見て何となく楽しい気持ちや楽しそうだなという興味をそそられる気持ちになっている気がします。

先日、大根の種植えを行った際の写真です。

種植えを担当した職員は保育士ではなく、ガーデニングが好きで野菜や植物に詳しい事務の職員です。

種植えは全員参加ではなく自由参加の為、最初はまばらでしたが、楽しそうに話をしている姿に気付くと…

何をしているのかと興味を示して子どもたちが集まりはじめました。
楽しそうに、いきいきとした雰囲気や様子が呼び水となり、波紋のように集まりの輪が広がっていくシーンでした。

その後は集まってきた子どもたちがみんなで種植えをしました。
朝は子どもたちが様子を見ながら水やりをしている姿も見られます。
この大根がどこまで育つのか、どうやって食べられていくのか、楽しみにしたいと思います。

このように一人ひとり得手不得手だけを見ても十人十色の個性があります。その個性を均等にするのではなく、苦手は得意がカバーをしていける子どもたちになってほしいと思います。得意を増やすにはまず「好き」を見つけることが大切だと思います。「好き」の入り口は「あれ何だろう?」「面白そう!」そういった興味関心です。
子どもたちは無限の可能性を秘めています。保育園では色々な先生、地域資源、保護者の方、皆様の力を借りて子どもたちに一つでも多くの「好き」を増やしていきたいと思います。