小さな一人前

6月に入り暑い日が続くようになってきましたが、つばさ保育園の子どもたちは暑さに少しずつ慣れていきながら楽しそうに日々遊んでいます。
子どもたちは何となく楽しく遊んでいるだけでなく、同時に色々なことを子どもたちなりに考え、その経験から多様な成長を見せてくれています。

ある日の保育活動の様子です。

すみれ組の子どもたちは徐々につかまり立ちやひとり歩きをするようになってきました。移動する時にどこにでも行ってしまうかというとそうでもなく、自分が安心できる存在の人の近くや、振り返った時にその人がいることが確認のとれる場所までを主に探索活動をしています。「自分に何か危険や不安があった時に安心して身を寄せられる存在がある(いる)」ということが、子どもの自主的な活動の源になっていますね。

 

つくし組になると、自分でできることが増えることから、周りの真似をすることも始まります。学ぶの語源を辞書で調べると「真似る」が語源であるとされています(これには様々な説があるそうです・・・)。子どもの遊びの様子を見ていると隣や前にいるお友達や先生の真似をする姿が見られます。このような姿を見ると学びのスタートを切っているのかなと感じ、真似るが学ぶの語源というのも妙に納得してしまいます。

この頃の子どもの遊び方は誰かと同じ目的を持って遊ぶというよりも、遊びたいことが同じで同じ場所で遊んでいる、いわゆる並行遊び的な様子が多いです。当然、遊びたいことが同じでも目的が同じでない為、取り合いや貸し借りが難しい場面が多く出てくるのもこの時期になります。こうした子どもたちにとっての困難を先生方が仲立ちして、お互いの気持ちに寄り添いながら代弁してあげたり、解決のモデルになってあげたりすることを通じて、子どもたちは少しずつ社会性を身につけていきます。

大人から見るとまだまだ小さい子どもに見えますが、0歳の子から自分なりに考え行動している姿はある意味大人と同じような思考が始まっているのかもしれませんね。