先日、ひまわり組の子どもたちが園庭遊びをしているとこんな光景が見れました。
運動会が終わった週明けのひまわり組の活動風景です。急に何かを作り始めたなーと思っていると五輪マークを作り始めました。市野谷つばさ保育園の今年のテーマは「世界の文化」で環境もそれに即したものを様々な所に設定しています。また、夏にはオリンピック・パラリンピックがあり、子どもたちが「五輪を表現しよう!」と思った理由は五輪を身近なこととして感じていたのかもしれません。
そして、このきれいな丸はもちろんフリーハンド!ではなく普段遊びで使っている丸太の平均台をみんなで協力しながらまるでコンパスのように使って描いていました。
作成している時には、「○○ちゃんそこに乗ってて!」「○○くんも手伝って!」「せーので押そう!」などたくさんコミュニケーションを取っている様子も伺えました。文面だけを見ているとまるで大人同士のやり取りのようにも感じますね。ご家庭や保育園の中で日頃からこうした協力して何かを達成している姿を見ていたり経験したりすることが、子どもたちにとって良いお手本になっているのかもしれません。
子どもたちに、どうして平均台で丸を描こうと思ったのかを尋ねると「うーん…」と答えは出ませんでした。大人側は「コンパスを使ったことがあるからかな」など話していたので、子どもたちに「コンパスって知ってる?」と尋ねると「いろんな向きになるやつだ!」と「そっちのコンパスは知ってるの⁉」と笑いに包まれました。(笑)
このやりとりを通して、最初から「こうしたら丸が描ける」とわかっていたのではなく、最初に平均台を使った園児は「こうしたらどうなるのかな?やってみよう!」から始まったのだと思いますが、子どもの発想力、工夫する力、巻き込む力は本当に果てしないものだなと感じました。こうした力を大人は可能な限り引き出してあげられる存在でいたいですね。
ちなみに、この五輪マークはこの後すぐにハチの巣に見立てられたり、鬼ごっこの枠になったりと色々な変貌遂げていました。五輪マークの可能性も子どもたちに負けず劣らず無限大かもしれません。(笑)