当園では5歳児クラスになると就学の準備として午睡の時間を少しずつ短くしながら、その時間を使って学習の時間に充てています。学習の時間と言っても遊びを絡めながら文字や数字、科学について楽しみながら、時には静かに集中しながら過ごす時間になっています。
子どもたちは学習の時間が楽しみなようで、「今日は何やるのー?」「持ち物は何ですか?」と担当の先生に確認している姿をよく見かけます。まさに子どもが主体的にそのことに関わろうとしている姿だと思います。日頃からの先生方の取り組みが実を結んでいるんだなあと身を以て感じています。
給食を食べ終わり片付けや準備が済むと絵本コーナーで絵本を読んだりお友達とお話ししたりしながら学習の時間を待つのですが、最近は喋る地球儀が出すお題に当てはまる国をペンで指すゲームに夢中なようです。
「これってどこの国?」と先生や友達に聞きに行く子もいれば、先生が作った国旗の本から探す子もいたり、適当に色々な国を指す子もいたり(笑)と、子どもによって答えの探し方に色が出ています。
どの子も諦めるのではなく自分なりに解決方法を探す姿は、自立の地盤を作り上げている姿にも見えます。自分で何とか乗り越えようとする、自分の中だけでは解決しなければ協力を求めたり、周囲の環境からヒントを探したりする力は大人になっても必要な力です。
大人になって必要な力の基礎を培っていく子どもたちのこれからがとても楽しみです。